さて、今日は「ダンのマル秘マーケティング　２０」「できるだけ楽に成功する方法」です。ダンの元には自称「ヒット商品メーカー」が引きも切らず訪れていた時期があるそうです。しかし、持ち込まれる「ヒット商品」はどれもこれも、ダンをウンザリさせるものばかりです。ダンの言葉です。
 
　「なぜなら、すべてが偶発的で、本来話し合うべき問題とは直接関係のないことばかりだからだ。だれがそう（ヒットすると）予言したのか？売れるという証拠がどこにあるのか？どんなメディアやマーケティング方法がそれ（ヒット）を実現するのか？」
 
 
　古本屋でダンの友人であるジェフ・ポールが見つけた昔の広告の本にこんな一節がありました。
 
「どんな愚者も石鹸をつくることができる。しかし、それを売ることができるのは賢者だけだ」。
 
　ダンに言わせれば、この文章には１億円の価値があります。
 
 
　もし、あなたが、「これはすばらしい製品で、絶対売れるに違いない」と自信を持って開発した教材でも、すでにそれと同じか、あるいはもっと優れた製品が何年も前に、何十個と開発され、しかもそれらはホコリをかぶったままダンやその他のマーケターの部屋で山積みになっているのです。
 
　真に独創的なアイデアなど、実際にはほとんどありません。独創的なアイデアを発見したと言う人は山ほどいますが。
 
　それに、もし仮にあなたの商品が最高の品質で、最先端を行く素晴らしいものであっても、それを買う人がいなければまったく無意味なのです。石鹸は売れなければただのゴミです。再びダンの言葉です。
 
　「次のあなたには受け入れ難いアイデアを紹介しよう。『それを誰に、どのように売るか、を考えるべき時期は、それを作る前であって、後であってはならない』。」
 
　ダンはこう語った後に具体的な方法を示します。業界の専門誌に広告を載せ、あなたの売りたい（と考えている）商品に近いものを過去に売った実績のあるマーケティングの専門家やセールスライターを数十万円で雇い、具体的なマーケティングプランを立てさせます。この方法は成功の確率が高く、どんな業界でも使える方法です。
 
 
　具体的な広告手法は商品によって変わります。スキンケア商品なら、美人女優を使い、子育てコースを売るなら全国向けラジオ番組を持っている育児中の女性キャスターを採用します。ゴルフ用品なら、ゴルフ・ニュースレターの13万人の購読者リストを使います。いずれにしても、過去に実績のある方法です。
 
　セールスライティングもマーケティング基本原理は一緒です。つまり、「一度成功したやり方はまた成功する」確率が極めて高いのです。あなたが湯水のように広告資金を使える立場でないなら、新たなマーケティング手法など模索すべきではありません。ドブに金を棄てるようなものですから。
 
　「購入する人はいつも購入し、購入しない人はいつ何時も購入しない」のは歴然とした事実ですから、過去に類似品を購入した人だけを見込み客リストにした方が、マーケティングの効率が良くなるのは当たり前です。腕っこきのその業界で実績のあるマーケターを雇い、「楽をして売り、成功」しましょう。こういう時にケチってはいけません。乾坤一擲の勝負をかけるのです。
 
 
 
　今日の記事があなたのマーケティングの考え方を根本的に変えたと信じます。
 
　次回は「ダンのマル秘マーケティング　２１」「マーケティング最高の戦略」です。お楽しみに。