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ダン・ケネディーのブログ記事

ダン・ケネディーに学ぶ 918 「ダンのマル秘マーケティング 21」 2015.6.25


 おはようございます。「戦争法案審議」の延長国会が始まります。新聞にも憲法違反法案を通すな、という社説が掲載されました。あなたは何もできないと思っているなら間違いです。総理へのメール送信・手紙送付、新聞投書、デモ参加、Facebook・twitterでの意見表明などいくらでも手段はあります。最悪は「何もしないというたった1つの選択」だけです。
 
 
 
 さて、今日は「ダンのマル秘マーケティング 21」「マーケティング最高の戦略」です。あなたはこれを読んで何を頭の中に浮かべましたか?DM、メルマガ、PPC、・・でしょうか? では、ダンの意見を聞いてみましょう。
 
 「私はよくセミナーの出席者たちに、ビジネスで最も重要だと思う資産をノートに書いてもらっている。私は彼らに『銀行に行って、ローン期間の延長や借入金について交渉し、資産を再構築するときのことを考えなさい』という。
 
 そしてできあがったリストを見せてもらうと、ほぼ全員が、好立地条件のビルや不動産、長期リース物件、設備と技術、在庫、著作権や商標登録を貴重な資産として挙げている。
 
 彼らは常々私が、最も重要なただ一つの資産だと言っているもの『顧客』を完全に忘れているのだ!」
 
 
 ちょっと待ってよ、今日は「資産」の話じゃなくて「戦略」の話をしているのでしょう、というあなたの声が聞こえて来そうですね。いや、その通りです。先ほどのダンの話には続きがあります。こんな具合です。
 
 「他のほとんどの資産は保険によってカバーされるが、顧客の損失をカバーできる唯一の保険は、ひときわ優れたサービス、すなわち高い倫理規範に則った行動しかない」。これぞ、マーケティングの最高戦略です。
 
 ダンがよく使うブラックユーモアに、こんなのがあります。営業成績がずっと下降線をたどっているグラフを前にして、数人のビジネスマンが会議を開催中です。その中の一人が言います。「倫理だって?倫理のことなんか、倫理のことを話せる余裕ができてから話せばいいんだ!」
 
 あなたが上のブラックユーモアの意味が分からないなら、かなり重症の売上至上病です。何であれ、売れれば良いと思っていませんか?あなたのその考えは間違っていますよ。マーケティングというものは、相手にとって本当に役立つ物・サービスを紹介して、適正な価格で購入していただく過程です。
 
 ですから、マーケティング戦略では、まず倫理が一番の根底になければなりません。人殺しの武器であろうと、役に立たないガラクタだろうが、売れれば良いとする態度、脅してでも、騙してでも、何をしても良いから売るという態度では長い期間のマーケティングの成功をもたらしません。まず、倫理ありきでなければならないのです。
 
 
 あなたはダンが「倫理」を持ち出すなんて、と意外に思っているかも知れませんが、長く生き残り、成長している起業家で、倫理観の低い人間は非常に少ないのです。偉大な主婦起業家マーサ・スチュアートがインサイダー取引で収監されたのは、たまたま運が悪かったのではありません。倫理をないがしろにしたからです。
 
 あなたはジョン・ケープルズを知っていますね。「広告の神様」と言わる超有名セールス・ライターです。そんな彼が生前、自分にはとうていかなわないセールス・ライターがいると語っていました。それが、ブルース・バートンというセールス・ライターでした。ケープルズがバートンについて語った言葉が残っています。
 
 「バートンはどの書き手でも絶対持たねばならない3つの資質を持っていた。1つ、誠実さ。2つ、誠実さ。3つ、誠実さ、だ」。
 
 当然ですが、「誠実さ」は、「倫理」と置き換えていただいて構いません。
 
 
 
 今日の記事があなたのマーケティングを最強にすると信じます。
 
 次回は、「ダンのマル秘マーケティング 22」「倫理マーケティングの実際」です。